リハビリテーション科
【注目情報1】総合リハビリテーションセンター・ロボットリハビリテーションセンター
1. 総合リハビリテーションセンターの概要
2013年、徳島病院新病棟が竣工し、その最上階5階には総合リハビリテーションセンターが設置されました(図1)。さらに2014年には、新病棟5階の総合リハセンター内にロボットリハビリテーションセンターを開設しました(図2)。
総合リハセンタースタッフの内訳は、医師2名(常勤1名、非常勤1名)、理学療法士10名、作業療法士4名、言語聴覚士2名の計18名です。医師は、日本リハビリテーション医学会専門医・指導医として、これらの治療士の方々とリハビリテーション治療計画を立て、最新の知識と技術を駆使した近代的なリハビリテーションの提供を目指しています。
2. リハビリテーション治療の対象疾患
リハビリテーションでは、骨や関節の病気や怪我、脳卒中などの神経の病気、心臓の病気、肺の病気、胃腸の病気、子供の成長障害、精神科の病気など、ほとんど全ての病気や怪我を治療対象とします。
3. リハビリテーション治療の実際
月曜日から金曜日まで週5回、外来および入院患者さんのリハビリテーション治療を行っています。
リハビリテーション科を受診された患者さんには、まず、リハビリテーション科医師の診察を受けていただきます。その診察結果をもとにして、患者さんの元の病気や怪我の種類・程度に応じ、個々の患者さんに合ったリハビリテーションを処方させていただきます。その処方に沿って、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士は、各自が得意な技術を駆使して治療を担当します。
病気や怪我のあとの障害は、刻一刻と変化します。それに応じて、リハビリテーション治療の内容も変更します。
4. リハビリテーション治療の目標
治療目標は、日常生活活動の自立です。その実現に向かって、リハビリテーション治療を進めて参ります。
【注目情報2】ロボットリハビリテーション
徳島病院は、伝統的リハビリテーションにくわえ、ロボットリハビリテーションを代表とする先進的リハビリテーションにも注力しています。本院のロボットリハセンターには、CYBERDYNE社製ロボットスーツHAL®医療用下肢タイプ3台(Sサイズ、Mサイズ、Lサイズの各1台)、ホンダ社製歩行アシスト1台、エルエーピー社製パワーアシストハンド1台を常設しています。ロボットリハビリテーションの案内ポスターには、ロボットを装着したお遍路さんが四国八十八ヶ所参りに出かける風景が描かれています(図3)。
私たちは、平成25年から26年まで、厚生労働省難治性疾患等克服研究事業「希少性難治性疾患-神経・筋難病疾患の進行抑制治療効果を得るための新たな医療機器、生体電位等で随意コントロールされた下肢装着型補助ロボット(HAL-HN01)に関する医師主導治験の実施研究」(研究代表者 中島 孝先生)に分担研究者として参加しました。その成果によって、平成25年11月、ロボットスーツHALが、筋ジストロフィー、筋萎縮性側索硬化症、脊髄性筋萎縮症、球脊髄性筋萎縮症、封入体筋炎、遠位型ミオパチー、先天性ミオパチー、シャルコー・マリー・トゥース病の計8疾患を対象疾患とする新規医療機器として、厚生労働省に承認されるに至りました。
平成28年9月、本院では、HALを用いた医療保険適用の歩行運動処置を開始しました。前述の8疾患では、下肢や体幹筋力の低下や立位バランス不良のために、転倒しやすい状態にあります。そのため、HALを用いた歩行運動処置では、ROPOX社製免荷機能付き歩行器All in One(図4)やトレッドミル上で体を懸垂するBIODEX社製可動式免荷装置アンウェイ・システム(図5)を用いて、患者さんが転倒しないように配慮されています。
私たちは、平成25年から26年まで、厚生労働省難治性疾患等克服研究事業「希少性難治性疾患-神経・筋難病疾患の進行抑制治療効果を得るための新たな医療機器、生体電位等で随意コントロールされた下肢装着型補助ロボット(HAL-HN01)に関する医師主導治験の実施研究」(研究代表者 中島 孝先生)に分担研究者として参加しました。その成果によって、平成25年11月、ロボットスーツHALが、筋ジストロフィー、筋萎縮性側索硬化症、脊髄性筋萎縮症、球脊髄性筋萎縮症、封入体筋炎、遠位型ミオパチー、先天性ミオパチー、シャルコー・マリー・トゥース病の計8疾患を対象疾患とする新規医療機器として、厚生労働省に承認されるに至りました。
平成28年9月、本院では、HALを用いた医療保険適用の歩行運動処置を開始しました。前述の8疾患では、下肢や体幹筋力の低下や立位バランス不良のために、転倒しやすい状態にあります。そのため、HALを用いた歩行運動処置では、ROPOX社製免荷機能付き歩行器All in One(図4)やトレッドミル上で体を懸垂するBIODEX社製可動式免荷装置アンウェイ・システム(図5)を用いて、患者さんが転倒しないように配慮されています。
【注目情報3】日本リハビリテーション医学会研修施設
徳島病院は、日本リハビリテーション医学会研修施設です。本院は、日本専門医機構リハビリテーション科専門研修プログラム『阿波徳島リハビリテーション科(徳島大学病院拠点)専門研修プログラム』における連携施設として、リハビリテーション科専門医の養成を担当しています。本院でのリハビリテーション医学研修は、リハビリテーション科専門医試験に合格できる知識と技術を身につけていただけます。
本院リハビリテーション科では、リハビリテーション科専門医の資格取得に加え、リハビリテーション医学に関わる臨床研究、基礎研究を並行して進めることが可能です。研究成果の国内外の学会発表や論文投稿は、経験豊富な指導医に御任せ下さい。
リハビリテーション科専門医の資格取得に御興味のある方は、下記まで御連絡下さい。現在の専門科、経験年数、年齢など全く問いません。リハビリテーション科専門医になりたい、その強い気持ちがあれば十分です。
担当者 高田信二郎 stakatatrumpet@icloud.com
独立行政法人国立病院機構徳島病院整形外科・リハ科
総合リハセンター・ロボットリハセンター
外科系診療部長
徳島大学臨床教授・非常勤講師
図1. 徳島病院新病棟と総合リハセンター
図2. 徳島病院総合リハセンター入り口
図3. 徳島病院ロボットリハビリテーションの案内ポスター
図4. ROPOX社製免荷機能付き歩行器All in One
図5 BIODEX社製可動式免荷装置アンウェイ・システム.
本院リハビリテーション科では、リハビリテーション科専門医の資格取得に加え、リハビリテーション医学に関わる臨床研究、基礎研究を並行して進めることが可能です。研究成果の国内外の学会発表や論文投稿は、経験豊富な指導医に御任せ下さい。
リハビリテーション科専門医の資格取得に御興味のある方は、下記まで御連絡下さい。現在の専門科、経験年数、年齢など全く問いません。リハビリテーション科専門医になりたい、その強い気持ちがあれば十分です。
担当者 高田信二郎 stakatatrumpet@icloud.com
独立行政法人国立病院機構徳島病院整形外科・リハ科
総合リハセンター・ロボットリハセンター
外科系診療部長
徳島大学臨床教授・非常勤講師
図1. 徳島病院新病棟と総合リハセンター
図2. 徳島病院総合リハセンター入り口
図3. 徳島病院ロボットリハビリテーションの案内ポスター
図4. ROPOX社製免荷機能付き歩行器All in One
図5 BIODEX社製可動式免荷装置アンウェイ・システム.