消化器科このページを印刷する - 消化器科

診療体制について

 当科では食道から大腸までの消化管全般と肝臓・胆嚢・膵臓といった臓器についての診察・検査・治療を行っています。

 現在、木村成昭(きむらしげあき)と柏木節子(かしわぎせつこ)の二人の消化器病専門医・消化器内視鏡専門医で診療を行っております。外来診察日は木村が月曜日、柏木が水曜日ですが、月曜日から金曜日で午前9時から午後5時までの時間帯であれば、柔軟に対応しております。

 また、胃内視鏡検査、大腸内視鏡検査、腹部超音波検査、腹部CT検査、腹部MRI検査も予約して戴ければ、月曜日から金曜日まで対応しております。但し、緊急時には予約なくても対応可能な場合もありますので、御遠慮される事なく御電話下さい。御相談させて戴きます。

   

徳島病院消化器科のスタンス

 消化器疾患は頻度的に最も多く、日本人の死亡原因の第一位である「がん」の中でも「消化器がん」がその半数以上を占めています。いずれの疾患でもそうですが、特に消化器疾患では早期発見、早期治療が原則です。

 平成17年度より当院では消化器専門外来を開設致しております。今年度より消化器病専門医および消化器内視鏡専門医が2名となり、消化器専門外来は週2日体制となりました。当院には消化器内視鏡検査における「最強の武器」とされる「画像強調・拡大診断」が可能な最新の内視鏡システムが2台も装備されており、早期発見には充分な体制となっています。消化器疾患の処置や治療には医師1人でできないものも多く、チーム医療が必要とされています。当院では消化器内視鏡医だけではなく、消化器内視鏡技師も多く育成しており、早期治療の範囲も更に広がっています。

 一方、これまで治療が必要と言われながらも10人に1人しか治療されていなかったウイルス肝炎「C型・B型慢性肝炎」に対するインターフェロン治療の医療費助成も平成20年度より開始されています。潜在的な患者さんはまだまだ存在すると考えられます。近医での外来受診時や健康診断時のスクリーニング検査などで発見されたC型・B型慢性肝炎の患者さんも当院でのインターフェロン治療を御検討下さい。

 様々な消化器疾患を御紹介戴く事からも、地域医療に役立ちたいと考えています。

 特に、肝疾患のある患者様、是非、年に一度は胃内視鏡検査をお受け下さい。食道静脈瘤などの早期発見は大切です。

 また、身近な人に胃癌・大腸癌の患者様がおいでる方にも、胃内視鏡検査・大腸内視鏡検査を強くお勧め致します。

   

当科の消化器内視鏡のシステムについて

 当院では四国内でも非常に早期にオリンパスNBI拡大システムを導入致しました。このシステムを用いることで早期癌の発見・診断を強く押し進めています。

 近年、経鼻内視鏡を希望される患者様が増えております。勿論、当科にも経鼻内視鏡は装備しておりますので、経鼻内視鏡を行う事はできます。しかし、より高い精度の胃癌検診を目指す方には、より高画質で詳細な診断が可能である拡大内視鏡をお勧めしております。

 より良い画質でより良い検査をお受け下さい。

   

内視鏡的治療について

 徳島病院消化器科では内視鏡を用いての胃・大腸ポリープの摘除、消化性潰瘍の止血術、食道静脈瘤の内視鏡的結紮術、アルゴンプラズマによる焼灼術なども行っております。

   

神経難病の方へ

 徳島病院では多くの神経・筋疾患患者の皆様が外来診療を受け、入院もされております。

 「一般の病院では内視鏡検査をして貰いたくても、専門医が居ないと言ってして貰えない。」とお困り・お悩みの方は、いつでも御相談下さい。 当院には脳神経内科の専門医も消化器内視鏡の専門医も常勤しております。神経・筋疾患の患者様への検査態勢を整えており、実績もございます。

   

胃瘻について

 胃瘻造設をご希望の方は、ご相談下さい。

 胃瘻目的の他病院からの紹介による短期入院も症例により受け入れております。

   

大腸がん検診の二次検診について

 便潜血反応陽性の場合の二次検診として、大腸内視鏡検査も当科で受け付けておりますので、ご相談下さい。

   

ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌療法について

 当科では、ヘリコバクター・ピロリ菌の一次除菌療法が不成功に終わった場合には、二次除菌療法(保険適応)、更に臨床研究(治験)としての三次除菌療法も行っております。外来受診時にお気軽に御相談下さい。