Q & Aこのページを印刷する - Q & A

徳島病院のパーキンソン病リハビリはたくさんの方にご利用していただき、またお電話でも色々なお問い合わせを頂いております。その中で、特に多いご質問についてQ&Aの形式にまとめてみました。

Q1.具体的にどんなリハビリをするのですか?
A1.

徳島病院では理学療法士・作業療法士・言語聴覚士がそれぞれ1名ずつ、患者様ごとに担当して、患者様の状態に応じてメニューを作成します。 その実施するメニューは、たとえば理学療法士であれば、専門的なメニュー一覧(合計20-30種類)の中から、機能評価の結果を踏まえて、 徳島病院で独自に作成したプロトコールに従って数種類のメニューをピックアップします。その時には、個々の患者様の心理的ストレスがどの程度、 病気に影響しているのかという点が重要な判断基準になります。作業療法士・言語聴覚士の場合も独自のメニューの中から同様に数種類を選び出します。 その結果、個々の患者様が受けられるリハビリの内容は、全て異なるものとなり、メニューの組み合わせの数は天文学的数字になります。

ですから、お電話で、具体的にこのようなリハビリをしますというように簡単にお答えすることができません。 実際に見学に来ていただくことが分かりやすいと思います。ご見学は大歓迎で、実際沢山の方がご見学にいらしています。

Q2.リハビリをして効果はありますか?
A2.

徳島病院のパーキンソン病に対するリハビリは、脳神経内科専門医が医学的に厳密な評価を行った結果、明らかな効果が検証されました。 その効果は、「よく効くお薬」に匹敵するものです。 徳島病院は国立病院機構に所属する施設で、臨床研究にも積極的に取り組む使命がありますことから、これらの結果は、 脳神経内科学会・リハビリテーションの関連学会に報告しております。また、新聞などの報道機関からも取材を受けて、 広く市民の皆様に公表されています(報道より)。

Q3.リハビリの効果に個人差はありますか?
A3.

これは私たちリハビリスタッフが痛感していることです。徳島病院では共通のプロトコールにしたがってリハビリを行いますが、 大変効果があり「まるで別人になったよう」な劇的な効果がある患者様と、数は少ないですが、「それほど効果が感じられない」といわれる患者様がいらっしゃいます。 徳島病院ではこの効果の個人差が何からきているのかについても、毎週行われる検討会で分析しています。現在までに分かったことは、 個々の患者様の「リハビリに取り組む気持ち」に違いが有るのではないかということです。たとえば、何かのメニューを合同で行う場合、 「自分から飛び込んでいく」ように積極的に取り組まれる方と、「私はしなくていい・・」と引っ込み思案の方がいらっしゃいます。 リハビリの効果があがるのは、圧倒的に積極的に取り組まれる方のほうです。パーキンソン病の方には「内向的」「引っ込み思案」 「頑固」といった傾向が見られることも多いため、中にはリハビリをしてもあまり効果が感じられないという場合がおこるような印象があります。 ですから、リハビリ入院をされる方に私どもからぜひお願いいたしたいことは、「気持ちを新たにして」積極的に取り組むようにしていただきたいということです。

Q4.外来通院でリハビリをすることはできますか?
A4.

今のところ、リハビリスタッフの人手不足のため、外来リハビリは十分な時間をとってお引き受けすることができておりません。 スタッフが時間を見つけて、空き時間に対応させていただいている状況で、ご不便をおかけしております。ただ、パーキンソン病に対する効果は、 入院して行うリハビリと比べると、かなり「心もとない」というのが率直な印象です。これは、入院して行う場合には、 十分な時間をリハビリに割くことができることに加えて、「入院する」ことにより「気持ちがリセットできる」ことが大きいように思われます。 徳島病院でのパーキンソン病に対するリハビリは、「精神的ストレスの解消」が最も重要な目標でありますので、 「気持ちがリセットする」ことはとても大切であるとスタッフ一同が感じています。