研究概要このページを印刷する - 研究概要

 当臨床研究部は、遺伝子研究室、神経・筋研究室、呼吸・循環研究室、リハビリテーション研究室、代謝・栄養研究室、 および総合臨床研究室が組織され、その中で臨床研究が推進されてきました。これまでの大きな柱として摂食・嚥下に関する研究があります。 これは先代の野崎部長が着手され、神経筋疾患の摂食嚥下メカニズムの解明から栄養障害へ影響まで、 幅広い研究が含まれます。現在この方面の研究は馬木、斎藤両医師が中心となりSNSTチームを結成し、 さらに発展させています。また当院では長年にわたり筋ジストロフィーに関して、様々な方面からの臨床研究を行い成果を挙げてきました。

医師が顕微鏡をのぞいている写真

 私の研究は筋ジストロフィーをはじめとした筋疾患に始まり、 ミトコンドリア病の病態に関する研究に進展し、 さらにミトコンドリア障害の関係した変性疾患の病態の研究にいたりました。 最近は、最も代表的な神経変性疾患であるパーキンソン病の病態の分子メカニズムの解明を主なテーマにしております。 黒質の神経細胞の選択的変性を特徴とするこの疾患も、ミトコンドリア障害により発症すると考えられておりますが、その原因は明らかではありません。 私はこの原因を解明する手掛かりとして、最も高頻度に発症する遺伝性パーキンソン病の原因遺伝子であるパーキンの転写産物の機能解析を通しての探索を行っています。 これまでに幾つかの重要な知見を見出し、現在2つの知的財産権の登録を行っています。 さらに、ミトコンドリア機能障害を改善しうる治療薬の開発を念頭において、様々な側面から研究を行っております。 平成21年度からは、分子生物学研究のための施設整備がひとまず完成し、牧(黒田)由紀子先生が徳島大学医学部神経内科より研究職として当臨床研究部に加わり、 研究活動のさらなる発展を目指しています。

 私たちの研究は、分子生物学の手法を多く取り入れていますが、神経難病をはじめとした様々な疾患でお困りの患者様に役に立つ研究を常に目指しています。 若い医師・研究者の参加を募集中。