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研究ができるのは大学病院だけじゃない!

 徳島病院の臨床研究部で行っている研究は、分子生物学・分子遺伝学などの基礎的な実験手技を含んでいます。 このためP2レベルの遺伝子組み換えが可能となる研究室を平成21年度から整備しました。疾患の分子メカニズムを研究するうえでは不可欠である、 遺伝子導入・ノックダウン・リコンビナント蛋白の精製などは日常的に行っています。この程度の実験を行うことは、大学病院でなくとも十分可能です。


研究のための研究はやらない!

 徳島病院で行う研究は、純粋に基礎的な(言い換えれば、それが何の役に立つのか見当がつかないような)研究ではありません。 医学の領域でも、まったく独創的な研究は、学問の発展の上からはとても重要ですが、 それは往々にして何十年後に人に応用できるかもしれないような研究であることも多いようです。 そのような研究は基礎的な研究施設にお任せすることにして、徳島病院での研究の発想は常に臨床現場から生まれるものです。


病気に苦しむ患者様の顔を忘れない!

 徳島病院は神経難病の診断から初期治療、さらにはターミナルケアまでを行っています。 神経難病の患者様は現在の医療では病気の進行を食い止めることは困難です。私たち医師は、 やがては亡くなっていく患者様を目の当たりにして、医師としての無力感とともに、 病気で苦しまれる患者様の顔を忘れることはありません。私たちは、実際に役に立つ治療法を見つけたいとの思いから研究を行っています。


幅広い共同研究の推進

 徳島病院は、徳島大学医学部神経内科から常時医師・研究者を受け入れて緊密な連携をはかっています。 また、他に国立病院機構で推進されている臨床研究への参画や全国の大学病院・医学部神経内科と共同研究を推進し、 基礎的な本格的な研究から臨床現場のなかで実施される研究までを幅広くカバーしています。


医学教育・医学研修へのとりくみ

 徳島病院で行われるすべての研究は、基礎的研究を含めて、臨床の現場から着想されるものです。このため、症例報告を奨励するとともに、 医学教育や研修医の指導も大変重要であると考えております。三ツ井臨床研究部長は徳島大学病院臨床教授ならびに医学部神経内科の非常勤講師を兼務していることから、 徳島大学医学部・歯学部学生の講義を担当しています。また徳島病院は同医学部学生の院外研修も定期的に受け入れるとともに、 徳島大学病院ならびに国立病院機構と連携した 医師の初期研修・後期研修のためのプログラムも整備しています。


見学・短期研修のお申し出を歓迎します

 神経内科に興味をもたれる若い医師で、徳島病院の研究を見てみたいと思われる方は、お気軽にご連絡ください。

(0883-24-2161 徳島病院 臨床研究部 牧研究員まで)